Far Yeast Brewing 源流醸造所へおじゃましました。同社の瓶・缶商品は容器の中で2次発酵をおこなっていてその製造過程がとても気になっていました。
ボトルファーメーションという伝統的な技術なんですが、冷蔵しなくてもクオリティを保てるというのはとてもエコな感じがします。
さっそくFar Yeast Brewingではなぜそんなことができるのかという問いに、ベルギーとのつきあいがあってそこからノウハウを取得した・・と、意外にもあっさりとした山田社長の返答。そういえば馨和 KAGUAはかつてベルギーでつくられていましたよね。
そして、生きた酵母には心地よい温度が20度前後だという。もちろん夏の高温にさらすのは論外ですが、冷やしすぎるのも味わいに良い影響があるとはいえないようだ。高い温度で保管するとエステルの良い香りがでてきて、低い温度だと草のような香り(ホップ)がたもたれるという。さらにTOKYO IPAは製造から3ヶ月たったころが飲み頃だとか。
醸造所を案内していただくと、高いクオリティを保つための醸造設備はもとより検査機や充填機が充実していました。冷暗所で1年間の賞味期限を保つというレギュラー商品のバックボーンとなっています。
チルド輸送や冷蔵保管さらには賞味期限などを考えると、この技術が広まることを願うばかりです。